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スマホに出る「今すぐ更新して」の警告が本物か詐欺かわからない

2026年8月時点
■ 先に結論

インターネットを見るアプリ(ブラウザ。ChromeやSafariなど)でページを見ている最中に突然出た更新・ウイルス警告は、その画面の中では判断しません。
何も押さずに、いま開いているページ(タブ)を閉じ、ホーム画面から自分で「設定」アプリ(アプリの更新なら「Google Play ストア」か「App Store」)を開いて確かめます。
そちらに同じ案内が出ていなければ、指示に従う必要はありません。画面が出ただけで端末が感染したわけではありません。

見分けにくいのは、見る目の問題ではありません

「ウイルスに感染しています」「今すぐ更新してください」。突然そう出ると、指が止まります。考える時間を与えず、その場で押させるために作られた画面だからです。

情報処理推進機構(IPA)は、スマホの偽のセキュリティ警告に注意を呼びかけています。文言の例は「お使いのiPhoneが(13)個のウイルスにより深刻なダメージを受けています」など。IPAは、この警告は偽物で、内容に根拠はないと説明しています(IPAの注意喚起)。同趣旨の注意喚起は国家サイバー統括室からも出ています(解説)。

入口は、不審な広告や検索結果からたどり着いた不審なサイトなどさまざまだとIPAは説明しています(IPAの解説)。

見分ける基準は「画面の中身」ではなく「どこから来たか」

警告画面が用意したボタンからではなく、自分がいつも使う入口から確かめる。

本体の更新の公式の入口は「設定」アプリの中、アプリの更新は「Google Play ストア」か「App Store」の中です。ブラウザで開いているページは、どちらでもありません。

SMSやメールで届いた場合も同じです。リンクは押さず、ホーム画面から自分で「設定」アプリを開いて確かめます。

※本記事の手順と相談窓口の情報は2026年8月時点のものです。公的機関・各社公式ヘルプの案内をもとにしていますが、機種やOSのバージョンで表記が異なることがあり、電話番号や受付時間も変わる場合があります。

手順1: 何も押さずに画面を閉じる

IPAは、画面内の「OK」や「キャンセル」をタップすると次の画面へ進んでしまうため、タップせずにタブを閉じるよう案内しています。

Androidの場合。

  1. Google Chrome画面上部の「タブ選択アイコン」(四角の中に数字が出ているアイコン)を長押しします。
  2. 出てきたメニューから「タブを閉じる」を選びます。メニューが出ない時は、そのアイコンをタップしてタブ一覧を開き、閉じたいタブの「×」をタップします。

iPhone・iPadの場合。

  1. 画面下部に「タブ選択アイコン」(四角が2枚重なったアイコン)が出ていれば長押しして、「タブを閉じる」を選びます。
  2. iOS 26以降の初期設定ではこのアイコンが出ません。その場合はアドレスバー右側の「…」をタップし、「すべてのタブ」から閉じたいタブの「×」をタップします。

ChromeやSafari以外のブラウザでも、タブの一覧から該当のタブを消せば同じです。LINEなどアプリの中で開いた画面は、端の「×」か「完了」で閉じます。

タブが閉じられない、閉じてもすぐ同じ画面が戻る時は、ブラウザごと終了させます。アプリの切り替え画面(ホーム画面の下端から上へゆっくりスワイプ。ホームボタンのある機種はボタンを2回押し)を出し、ブラウザのカードを上へスワイプします。それでも改善しない時は、端末の電源をいったん切って入れ直します。

画面に出ている電話番号にはかけません。警察庁は、電話をかけさせて有償サポート契約に誘い、カードや電子マネーで支払わせる手口だと注意しています(警察庁)。

手順2: 自分から「設定」アプリを開いて確かめる

Androidの場合(Android ヘルプの手順)。

  1. ホーム画面から「設定」アプリを開きます。
  2. 「システム」をタップします。「システム」が無い機種では、「設定」の検索欄に「アップデート」と入れると出てきます。
  3. 「ソフトウェア アップデート」をタップします。ここに案内が出ていなければ、本体(OS)の更新はいま出ていません。アプリの更新は、このあと別に確かめます。

iPhone・iPadの場合(Appleの案内)。

  1. ホーム画面から「設定」アプリを開きます。
  2. 「一般」をタップします。
  3. 「ソフトウェアアップデート」をタップします。いま入っているバージョンが表示され、更新がある場合だけそこに案内が出ます。

アプリの更新をうながす警告なら、ストア側で確かめます。Androidは「Google Play ストア」→右上のプロフィール アイコン→「アプリとデバイスの管理」→「アップデート利用可能」の「詳細を表示」(Google Play ヘルプ)。iPhoneは「App Store」→画面上部の自分の写真(マイアカウントボタン)→「アプリのアップデート」(Appleの案内)。ここに何も出ていないのに、ブラウザの中だけが更新をせかしてくる。その食い違いが答えです。

ふだんの自動更新の設定そのものは → アプリの自動更新でギガを消費しないようにしたい

手順3: 指示に従ってしまった場合だけ、後から確認すること

ここから先は、指示どおりに押した・入れた心当たりがある場合だけ読めば十分です。

  • 入れた覚えのないアプリがないか見る。 Androidは「設定」→「アプリ」→「アプリをすべて表示」で一覧を開き、該当アプリをタップして「アンインストール」。iPhoneはホーム画面でアプリを長押しし「Appを削除」を選びます。
  • 定期購入(サブスク)が残っていないか確認する。 IPAは、自動継続課金はアプリをアンインストールしただけでは解約されないと説明しています(IPAの注意喚起)。確認画面の開き方は → 知らないうちにサブスクに課金されていないか確認したい
  • ブラウザの通知の許可を取り消す。 心当たりのないサイトに通知の許可が残っていると、以後も通知から不審なサイトへ誘導されます。取り消し手順は → 「私はロボットではありません」を押してしまったけど大丈夫?

カード番号を入れた・支払ってしまった場合

警察庁は次の対応を案内しています(警察庁のサポート詐欺対策)。

  • クレジットカードなら、カード会社に連絡して支払いの停止を依頼する
  • 電子マネーなら、その管理会社に被害を連絡し、決済を止められないかと、その後の対応を相談する
  • 偽の警告画面や、入れたアプリがわかる資料を持って、最寄りの警察署に通報・相談する

判断に迷うとき・不安が残るときの相談先

  • IPA 情報セキュリティ安心相談窓口 — 電話 03-5978-7509(土日祝日・年末年始を除く10時〜17時、1回あたり30分以内)、メール [email protected](5営業日以内を目処に返信)(IPAの公式ページ)。
  • 消費者ホットライン 188 — 地域の消費生活相談窓口につながる全国共通の番号です。相談は無料ですが、つながった時点から通話料がかかります(消費者庁の案内)。
  • 警察相談専用電話 #9110 — 緊急ではない生活の安全に関する相談窓口として、警察庁が案内しています(警察庁の案内)。

それでも判断がつかない時のチェックリスト

警告が出たら、押さずに閉じて、自分の側から「設定」アプリを開く。この順番を決めておくと、次に同じ画面が出たときも落ち着いて確かめられます。