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ChatGPTに聞いても思った通りの答えが返ってこない

2026年8月時点
■ 先に結論

答えがズレるときは、質問を短くするより情報を足すほうがうまくいくことが多いです。
「何に困っているか」「自分の状況」「ほしい形(長さ・言葉づかい)」の3つを1つのメッセージにまとめて送ります。
一度で完璧を求めず、返ってきた文章を見てから「ここをこう直して」と追加で頼むのがコツです。

この記事は「何をどう渡すか(頼み方)」の話です。出てきた文章が整っているのに不自然、という場合は AIに書かせた文章がAIっぽくて不自然になる のほうを見てください。

なぜズレた答えが返ってくるのか

聞き方が下手だから、ではありません。多くは、こちらが当たり前だと思っている事情が、相手にはひとつも渡っていないという形をしています。

家族に「あれ出しといて」と言えば通じますが、今日はじめて来た人には通じません。ChatGPTは後者に近い立場で、あなたの事情も、その文章をどこに出すのかも知らないまま書き始めます。だから、どこにでも当てはまる無難な答えになりやすくなります。

もうひとつは、一度で完成品をもらおうとしていることです。手を入れて近づける前提なら、最初が外れても立て直せます。

OpenAIの公式ヘルプでも、やってほしいことをはっきりさせる・必要な背景を渡す・望む調子や書き方を指定する、の3点が基本として挙げられています。最初の答えを見て言い直す・大きな用件を小さく分ける、といった進め方も案内されています(OpenAI公式ヘルプ「頼み方のコツ」同「良い頼み方の作り方」)。

同じ場面は、お礼の文・お知らせ・断りの返信といった「相手がいる文章」で起きやすい形です。増やすのは丁寧な言葉づかいではなく、渡す情報のほうです。

※本記事は2026年8月時点の情報です。画面の表記や設定の場所はアプリの版によって異なる場合があります。

手順1: 何に困っているかを、最初の一行に書く

ここから7つの手順で、頼み方を組み立て直します。まず「◯◯を書いてください」と、してほしいことを最初の一行で言い切ります。先に事情から書き始めると、何を頼まれているのか分からないまま読まれます。

手順2: 自分の状況と、ほしい形を渡す

誰が・何のために・どんな制約か。「小学生の子ども向け」「連絡アプリの短い欄に貼る」など、答えの形を左右する事情だけで十分です。あわせて、ほしい形も指定します。長さ(何字・何行)、言葉づかい、箇条書きか文章か。公式ヘルプでも、ていねい・くだけた・まじめといった調子を言葉で指定するやり方が案内されています。渡すのは、答えの形を左右する事情までにします。名前・住所・電話番号・口座番号など、そのままでは他人に見せない情報は貼らず、「担任の先生」「近所の店」のような書き方に置き換えます。

手順3: お手本を1つ貼る

「この文章と同じ調子で」と実物を貼るほうが、言葉で説明するより早いことが多いです。

手順4: 直す所と残す所を分けて言い直す

一度で完璧を求めず、返ってきた文章に手を入れます。「もう一回」ではなく「長さを半分に」「この一文は残して」のように、直す所と残す所を分けて伝えます。

手順5: 大きい用件は、小さく分けて頼む

「案を出す」「1つ選んで清書する」「短くする」を1回に詰め込まず、順に頼みます。

手順6: 話題が変わったら新しいチャットにする

関係のない話題を同じチャットで続けると、前の話に引っぱられた答えが返ることがあります。新しいチャットにしても前の話が出てくるときは、後半の「メモリ」の説明を見てください。

手順7: 毎回の前置きは、カスタム指示に登録する

毎回書いている前置きは、設定に一度だけ書いておけます。設定の入口は、画面のメニュー(自分のアイコンや名前が表示されている所)から開けます。入口の名前と位置はアプリの版によって異なることがあります。設定を開き、スマホ(iOS・Android)では「ChatGPT をカスタマイズ」、パソコン(Web・デスクトップ)では「パーソナライズ」を選び、「カスタマイズを有効にする」がオンか確認して、「カスタム指示」の欄に書きます(OpenAI公式ヘルプ)。「専門用語は使わず、結論から書いて」のような毎回同じお願いを書いておけば、今開いている会話も含め、すべてのチャットにすぐ反映されます。

そのまま打てる文例

例1 状況を渡すだけで変わる

こう打っていたのを、

お礼のメッセージを書いて

こう打ちます。

子どもの担任の先生あてに、お礼のメッセージを書いてください。
・お礼の内容: 学校行事で持ち物を貸していただいた
・出す場所: 学校の連絡アプリの、短いメッセージ欄
・長さ: 3〜4行
・言葉づかい: ていねいだが、かたすぎない

後者は宛先・場面・長さ・調子が決まっているぶん、そのまま貼れる形に近づきます。

例2 お手本を見せる

町内会のお知らせを書いて

これを、お手本つきにします。

町内会の回覧に載せるお知らせを書いてください。
・内容: 8月20日の朝8時から、公園の草取り
・持ち物: 軍手と飲み物は各自持参
・長さ: 5行くらい
・下のお手本と同じ調子でお願いします

【お手本】
日ごろより町内会の活動にご協力いただきありがとうございます。
下記のとおり公園の草取りを行います。

お手本は完璧でなくてかまいません。前に配った回覧や、家にある案内文の書き出しを2〜3行貼るだけで、返ってくる文章の調子が寄ってきます。

例3 気に入らない所だけ直させる

もう一回

これでは何が合わなかったのか伝わらず、似たものが返ることがあります。

ありがとうございます。今の文章を、次の3点だけ直してください。
1. 長さを半分にする
2. 「お忙しいところ恐れ入りますが」の一文はそのまま残す
3. 最後に日付を入れる形にする

直したい所に番号を振ると、どこが変わったのか見比べやすくなります。

新しいチャットにしても前の話が出てくるとき

ChatGPTには、前に話した内容などを自動的に覚えておいて、あとのチャットでも使う「メモリ」という仕組みがあります。新しいチャットを開いたのに前の用事が顔を出すのは、たいていこれが働いているためです。

覚えている内容の確認とオン・オフは、設定の中の「メモリ」でできます。公式ヘルプはパソコンの画面をもとに「パーソナライズ」>「メモリ」と案内しています。スマホでは項目名や並びが違うことがあるので、手順7で開いた設定の画面から探してください(OpenAI公式ヘルプ)。

メモリを引き継がずに聞きたいときは「一時チャット」があります。新しいチャットを開き、画面の右上にある「一時」ボタンから始めます。一時チャットでは、パーソナライズのためにメモリを使うことも、新しく覚えることもしません(安全確認などの限られた目的で、内容が一定期間保持される場合はあります)。ただし、カスタム指示を設定している場合は、一時チャットでも引き続き適用されます(OpenAI公式ヘルプ)。

それでも答えがズレるときのチェックリスト

答えがズレたら、質問を書き直す前に、まだ渡していない事情を3行足して送り直してみてください。